「カーテン」成長の証拠? 強まる”冷却”効果

20日で、計測回数が21回目を迎えたので、過去のデータを分析してみました。

7.20G1.jpg
このグラフは、X軸に「緑のカーテン」外の最高気温を、Y軸に「カーテン」内の最高気温をプロットしたものです。ちょうど21日間のデータがあるので、最初の7日間(6月29日〜7月6日=2日は計測漏れ)、次の7日間(7月7日〜13日)、最後の7日間(14日〜20日)にわけています。
さらにそれぞれの期間に応じた傾向線(回帰直線)を引いています。

青い傾向線は最初の7日
赤い傾向線は次の7日
黄色い傾向線は最後の7日

に対応しています。

7月10日のブログにも書いた通り、この傾きは「緑のカーテン」の効果を示しています。

「カーテン」外の気温が1度上がった時、「カーテン」内の気温も1度上がる場合には、右肩上がりの45度になります。
「カーテン」外の気温が1度上がった時、「カーテン」内の気温が半分の0.5度にとどまるなら、傾きは右肩上がりの22.5度になります。
「カーテン」外の気温が1度上がった時、「カーテン」内の気温が不変なら、傾きはゼロになります。

ここで改めて3つの傾向線を比べると、時間を追うに従って、傾きが小さくなっていることがわかります。傾きを示すのは「f(x)=ax+定数」の方程式のうち、a部分ですのでそこを比較してみます。

最初の7日間=0.42
次の7日間=0.35
最後の7日間=0.29

くどいかもしれませんが、改めて確認すると、

「カーテン」外の気温が1度上がった場合、「カーテン」内の気温は

最初の7日間は0.42度
次の7日間は0.35度
最後の7日間は0.29度

しか上がらないことを示しています。

さらに、傾向線の説明力を示すR²を比較すると、

最初の7日間は0.51
次の7日間は0.63
最後の7日間は0.93

となっています。特筆すべきは最後の7日間の0.93という数字で、これは「カーテン」内外の関係が非常に高いことを示しています。

なぜ、効果が徐々に高まっているのか。私の推測は、

「緑のカーテン」が成長したため

です。

7月10日のブログで、同様の散布図を作り、「冷却方程式(暫定)」を導き出しましたが、その後、内外気温の関係が安定しなかったので、方程式はお蔵入りさせていました。暫定方程式に「緑のカーテン」の成長を数値化して取り込むことができれば、新しい方程式が導かれるかも知れません。

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