効果ならゴーヤ、コストなら雲南百薬

緑のカーテンを作って7年目になり、栽培品種も徐々に増えてきました。
現在の品種は以下の通りです
1)ゴーヤ
2)雲南百薬
3)朝顔
このほか、
4)カロライナジャスミン
5)サルナシ
が勝手に、ネットに絡まっています。こいつらは一年草ではないので、ネットを降ろす時に処理に苦労しそうです。
さて、それぞれについての感想ですが、
1)ゴーヤ=涼しくなる効果は抜群
<メリット>
▼とにかくものすごく水を吸い上げます。盛夏には一日二回の水やりが欠かせません。
ということは、その分葉っぱから蒸散しているわけで、気化熱を奪う際に周囲の気温を下げる効果は抜群と思われます。
▼葉っぱが大きく広がり、直射日光が当たると緑色が透けて涼やかです。(本当は完全に日陰になった方がいいのでしょうが、心理的には葉っぱが透けて緑色がキラキラと輝いている方が涼しく感じます)。
▼葉が落ちません。とても強いです。台風がきてもちぎれ飛ぶことはありません。枯れても、茎からぽろりと落ちることがありません。ということは、手入れが楽。
▼実がたくさんつきます。食べられます。おいしいです。苦いので好き嫌いはありますが。
▼加工することで、保存が可能です。ゴーヤ茶、ゴーヤジャム・・・・
▼実が熟すと真っ赤になって割れます。ほんのり甘くておいしいです。
<デメリット>
▼一年草ですので、毎年、苗を買うなり、種を買うなりする必要があります。前年の種から育てるという方法もありますが。
▼水が不足するとすぐに元気がなくなります。ちょっとしおれたくらいなら、気づいてからあげても大丈夫。
▼葉は落ちないのですが、花はぽろぽろ落ちます。花はこまめに拾って捨ててください。
▼実がたくさんなるのはメリットなのですが、苦いので嫌いな人もいるでしょう。当家でも、子供が小さいころには持て余し気味でした。そこで、お茶にしたり、ジャムにしたりするようになったのですが、それが面倒な方は食べられないほどできた実をどうするか、考える必要があります。まあ、ほうっておいても熟して落ちるだけなので、拾って捨てればいいのですが。
2)雲南百薬=コストパフォーマンス抜群
<メリット>
▼食べられます。おいしいです。雲南百薬は主に葉を食べます。ツルムラサキの仲間ですので、ぬめりがあります。ツルムラサキよりもくせがなく、おひたしにしても、味噌汁の具にしても、モロヘイヤの代りにスープにしてもなんでもいけます。葉は肉厚で、食べるとシャキッとした歯ざわりがして、その後、ぬめりが出てきます。栄養もたっぷりらしいです。
私が好きなのは、湯通しした葉をたくさん敷き詰めて、巻き寿司のノリの代りに使う自称「百薬巻き」です。夏らしいおいしさです。
▼多年草ですので、一度買えば、毎年使えます。毎年お金がかかるということはありません。しかも生命力旺盛なので、どんどん増えます。つまり、適切に管理すれば、永遠に利用可能ということです。
▼成長が早いです。ゴーヤに比べると驚くほどのスピードで茎が伸びていきます。
<デメリット>
▼おいしいからと言って、葉を食べつくすと「緑のカーテン」にはなりません。当たり前ですが、実を食べるゴーヤとはそこが違います。おいしいものが食べられないままになっていることをストレスに感じる人にとってはデメリットかも知れません。
▼葉はぽってりとした肉厚で、ゴーヤほど水を蒸散させるとは思えません。太陽に透かしてみると葉脈の発達具合が違います。ということは、涼しくする効果はゴーヤよりは小さいと思われます。
▼葉は老いるとべたっとした感じになって、枯れ落ちます。こまめに掃除するのが望ましいです。
ちなみに、雲南百薬というのは沖縄の植物で、千葉当たりの気候ですと、秋には地上部が枯れ、塊根で越冬します。この塊根がSFアニメに出てくる触手みたいな感じで、ちょっとおどろおどろしいです。春になるとそこから、複数の芽が立ち上がってきます。また、塊根が成長すると「触手」の一部がぽきりと折れたりするのですが、その折れた「触手」からも芽が出てきます。
さらに葉っぱのつけね当たりには「むかご」ができて、これからも芽が出ます。子孫を増やすためにあらゆる手段を身につけている感じですね。さすがに暑い地帯の植物は生命力が強い。私は密かに「絶倫植物」と呼んでいます。
雲南百薬2011-07-03 07.41.07.jpg
雲南百薬の塊根の部分です。

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